追いかけて~恋の行方
◆高田敦という男
「えぇ~、トウジョウくん、帰っちゃったのぉ~」
ファミレスの一角を占めた打ち上げの席で、
俺は城西女子の面々からブーイングを受けていた。
「代わりに、僕がもどってきたじゃん」
とびっきりのスマイルで愛想を振りまく俺。
「俺達だって、いるじゃん……」
情けない声で顔を見合わせ、ぼやく他の部員達。
何で、あの堅物の忍がもてるんだ……
俺まで、残りのこいつらと同じ扱いかよ……
「ねぇ、ねぇ、なんで『シノブ』なのさ?」
俺は、女子の固まる席の間に無理やり割り込み、ドリンクバーから携えたコカコーラ片手に聞きまくる。
「だってねぇ~」
城西女子の面々は顔を見合わせながら囁き合う。
ファミレスの一角を占めた打ち上げの席で、
俺は城西女子の面々からブーイングを受けていた。
「代わりに、僕がもどってきたじゃん」
とびっきりのスマイルで愛想を振りまく俺。
「俺達だって、いるじゃん……」
情けない声で顔を見合わせ、ぼやく他の部員達。
何で、あの堅物の忍がもてるんだ……
俺まで、残りのこいつらと同じ扱いかよ……
「ねぇ、ねぇ、なんで『シノブ』なのさ?」
俺は、女子の固まる席の間に無理やり割り込み、ドリンクバーから携えたコカコーラ片手に聞きまくる。
「だってねぇ~」
城西女子の面々は顔を見合わせながら囁き合う。