追いかけて~恋の行方
「タカダ先輩! 来てくれたんですね!」
スピードを上げて駆け寄った、麗の顔は僅かに上気して、そのあまりに真っ直ぐな瞳におれはたじろいだ。
「まぁ、おれのジョギングコースだし、たまたまだ……」
「うん。知ってます。時々見かけたことあるし」
「えっ?」
なんだ、こいつ、俺のこと前から知ってたってことか?
「あたし、土曜はいつもここで練習してるし、中学ん時は朝もこの土手走ってたことあるし」
「で、練習って、これ?」
俺は、麗の肩にかけられたボールを指差した。
「そうですよ。何だと思ったんですか?」
「お前、サッカーやんの? 見るんじゃなくて?」
「あたし、中学ん時はサッカー部だったんです。あ、勿論、試合とかには出してもらったことありませんけど。一応、男に混じって練習してました」
「ふぅーん。それで、練習ね」
スピードを上げて駆け寄った、麗の顔は僅かに上気して、そのあまりに真っ直ぐな瞳におれはたじろいだ。
「まぁ、おれのジョギングコースだし、たまたまだ……」
「うん。知ってます。時々見かけたことあるし」
「えっ?」
なんだ、こいつ、俺のこと前から知ってたってことか?
「あたし、土曜はいつもここで練習してるし、中学ん時は朝もこの土手走ってたことあるし」
「で、練習って、これ?」
俺は、麗の肩にかけられたボールを指差した。
「そうですよ。何だと思ったんですか?」
「お前、サッカーやんの? 見るんじゃなくて?」
「あたし、中学ん時はサッカー部だったんです。あ、勿論、試合とかには出してもらったことありませんけど。一応、男に混じって練習してました」
「ふぅーん。それで、練習ね」