My fair Lady~マイフェアレディ~
「ユウ、あれほど離れるなつったろ?」
ニッコリと彼が微笑む。
ゾクリと鳥肌が立った。
男は何ども何ども「殺される…殺される…!!」と繰り返して涙と汗と鼻水を出してガタガタと震えていた。
足元に転がる男と彼を見て、俺の頬に喉に涙が伝う。
彼は俺に近づいて、手がスッと俺に向かう。
嫌だ…触らないで!!
ぎゅっと、目を瞑ると彼はピタリと動きを止めた。
そしてゆっくりとその手を引っ込めた。
「ネオ」
彼が振り返って言うと、ガサリと草のぶつかる音がして、ネオードが姿を現した。
持っていたライフルから煙が出ている。