My fair Lady~マイフェアレディ~
「あの、人は誰?」
「……」
「パパンは?」
「……」
「あの後どうなったの?」
「……」
「どうして、俺はここにいるの…?」
「……」
「どうして、どうして何も応えてくれないの!!」
俺はネオードの服に縋るようにして訴えかけた。
けれど、ネオードは何も反応しない。まるで機械が停止しているようだ。
その蒼い瞳に俺が本当に映っているのだろうか?
「ネオ……っ!!」
俺の顔はきっと悲痛な顔をしているだろう。
ネオードの眉がほんの僅かに顰められた。
どうして、こんなに苦しいかわかる?
どうして、俺が泣くかわかる?
ねぇ、どうして何も言ってはくれないの?
「……食事は向こうで用意している。服を着替えて食べろ。俺は仕事に戻る」
ももを傷つけられた時以上の痛みが、胸を貫いた。