My fair Lady~マイフェアレディ~
あの腕の無いおじさん。
恐らく亡霊はあの人で間違いない。
腕は…どうだろう…事件とは偶然なのか…。


そして、あの時おじさんは何に怯えたのだろう?


とりあえず、二人の事を知っていた。


確か、ネオードに反応していた。という事はネオードがあの男の言う悪魔なのか。
いや、待って。
あの男は何に反応してあんなに怯え出した?


どうして、あの男は俺の父親がジャットだとわかった?
俺はもちろんあの人に会った事はないし、どう考えてもあれは途中で俺の父を判断していた。

確か…頭を上げた時。
頭を上げる。それだけで何がわかるんだ?
俺はむしゃくしゃして髪を掻き毟った。すると、視界にベッドの横にある鏡が目に入った。

俺はそれに向かって顔を上げたり下げたりする。何かわかると思ったのだ。
しかし、何もわからなかった。

「ああ、もう!」

俺は首をぶんぶんと横に振った。


その時。
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