My fair Lady~マイフェアレディ~
「嫌わないで…やだ…嫌っちゃいやぁ…!!」
彼の腰にしがみ付く。
俺はそこまで子供じゃない。けれど、彼の前では業と子供っぽく振舞う時がある。
今もそう。
俺は、どうして…。
こんなにも必死に…。
薄暗い、人気の無い道で。纏わり付く俺を彼は剥がした。
あまりの強い力にビクリと体が震えた。
ぐっと、襟を引っ張られたかと思えば、彼は俺の首筋に唇を寄せた。
「な…に…?!」
怯える俺に彼は構う事無く抑える力を強めた。