My fair Lady~マイフェアレディ~
俺は高鳴る心臓をどうにかして落ち着かせようとした。

明日、また確かめればいい。今は彼に注意していなければ…。


俺は彼に椅子におろされる。
テーブルには既に料理が用意されていた。

「パパン…ネオは…?」

「仕事だ」

彼はフランスパンにバターを塗りつけて俺に手渡した。

「今日の昼食はネオードが仕入れたベーコンを焼こうか」

「うん…」


頂きますと手を合わせて食事をする。
俺は緊張しきって妙に食が進まない。

「ユウ、全然食べてないじゃないか。どうした?」

「何でもないよ…?」

俺は平気な振りをしてミルクを飲む。
中のパンを無理矢理流し込んだ。

「そうか…所で」

彼がまた世間話をするかのように呟く。


「地下で、何かしなかったか?」


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