My fair Lady~マイフェアレディ~
俺はソファーに降ろされて彼は俺に「待ってろよ」とおでこにチュッと音を立ててキスをしてキッチンに向う。

俺はクッションを抱えながら、考え込む。
大丈夫、彼が俺に何かしてくる気はないみたいだ。

そう自分に言い聞かせて。彼といる事で高鳴る心臓をどうにか落ち着かせた。
今までだって、手を上げられた事は一度も無い。


俺は、あのおじさんについて考えた。

あのおじさんはあの後、どうなったのだろう。
肩にライフルの弾を受けて、それからパパンに…。



きっと死んでいる。



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