My fair Lady~マイフェアレディ~
ネオードは留守かと思えば、馬の世話をしているのが見えた。

「ネオ~!!」

俺は手を振りながら駆け寄る。

「……ユウ?」

ネオードは少し驚いたように俺を見ていた。

「どうしたんだ。急にこんな所まで」

はぁ、はぁ、と荒い呼吸を繰り返す俺を見下ろしながら尋ねた。

「うん、久しぶりにランに会いに」

「そうか。こいつも喜ぶぜ」

ネオードがランの頬を撫でる。ブルルと震えて、耳がピクピク動いた。

「ラン~久しぶり」

俺もランの頬を撫でる。

「久しぶりに乗るか?」

ネオードの言葉に俺は勢いよく振り返る。

「いいの?!」

「ああ、俺は仕事でここを離れるけど。家の周りなら自由に走ってていいぜ」

「やった~!!」

馬を出そうとするネオードに「俺がやる!」と言って手綱を取った。


俺は丁寧にランを外に連れ出す。ネオードはランが出るのを見届けると「じゃあな」と言って仕事に向った。

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