My fair Lady~マイフェアレディ~
俺は朝早くからネオードの所へ向った。

ネオードは俺を見て「また来たのか」と少々呆れたように言った。
別にいいでしょ~と頬を膨らませるとネオードは手綱を俺に持たせてくれた。


「俺はこれからお前んとこに行こうとしてたんだぞ」

「え、どうして?」

「しょ・く・ざ・い!」

「あ~…」

お疲れ様ですと俺は頭を下げた。
そんな俺の頭をネオードがぐりぐりと撫でる。

「ねぇ、ネオ」

「なんだ」


「今日パパンは家で仕事するって言ってたよ…」

「…ああ。知ってる」

「ねぇ…」


俺は一回言葉を呑んで、思い切って言ってみた。


「パパン、何の仕事をしているの?」

「………」

すぐに後悔が来るが、それでも聞かなきゃ何も始まらない。

「さぁ。なんだろうな。」

やはりネオードは、はぐらかした。
そしてネオードは続けて言う。

「俺との約束は覚えているよな?」

「…パパンには聞いてないよ」

「いい子だ」

そう言って、ネオードは食材を担いで行ってしまった。
やっぱり、ネオードから情報を得るのは難しいみたいだ。

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