My fair Lady~マイフェアレディ~
俺は畑で働く人達に声を掛けてみた。
やはり、色んな人に聞くのが一番だ。


おばちゃんやお婆さんの固まっている所を狙って行く。その方がお喋り好きはペラペラと周りに色んな事を話してしまうのだ。


「ねぇ~ネオードとパパンって昔からのお友達なんだよね?」

みんなは俺の言葉に振り向いて、話に乗ってくれた。

「そうねぇ。あんまりロードさんについては知らないけど」

「いい男よねぇ~」

「そういえば、あの家が出来るまでは二人で過ごしてたわよね~」

俺はその言葉にピクリと反応する。

「え~そうでしたっけ?」

「よく一緒にいたじゃない」

「そういえばあの頃、子供みたいにいっつも喧嘩ばっかしてたわね~」

「そうそう。というかネオードさんが一方的だったけど」

「軽くあしらわれちゃって可愛い~!!」

複数の人数がいると、いったいどれを聞いたらいいかわからなくなる。
だが。自分が喋らなくてもどんどん話をされていくのは都合が良かった。

「そうそう、最近物騒じゃない?ネオードさんがいるからここら辺は平気だけど」

「そうよね~!でもネオードさん一人じゃ守りきれないわ」

「ロードさんも来てくれればいいのに~!!」

まるで少女の様の頬を染める、おばさん達。正直話が剃れてきていて困る。

「そういえば、ネオードさん一生懸命新聞読んで、資料集めてたわよ~」

「なんの?」

「ほら、あのバラバラ事件の…呻き声とか」

俺の頬が反応して引きつった。
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