My fair Lady~マイフェアレディ~
「あ~!あれね!!」

おばさん達は気にもしないで話を続ける。

「珍しいわね~そんなの読むなんて」

「すっごい力で新聞潰しながら読んでたわよ」

「正義感あるものね~」


オホホホと笑っているおばさんの中から俺は抜け出した。
あのバラバラ事件。
ネオードがそこまでしてあの事件について関わるのは…きっと何か理由があると思った。

俺は手綱を強く握り締める。
ランがブルルと唸る。久々に思い切り走る事を予測しているようで興奮していた。
俺はそんなランの背に軽やかにまたがる。
幸いにもおばさん達は俺の行動に何も気付かないでお喋りを楽しんでいた。


俺は、ネオードが熱心に調べていたという事件について調べるためにランを連れ出し、街へと向った。

< 264 / 509 >

この作品をシェア

pagetop