My fair Lady~マイフェアレディ~
それから俺は彼の予定とネオードの予定をさり気なく聞きだす事に成功した。
彼は今日、仕事に出かけて。ネオードは畑の状態があまりよくないらしく遠くの方まで足を運ぶらしい。
俺はしめた!と思った。
人に見つからないようにランを連れ出し、街に向った。
ランを奥の方へ預かってもらい。俺は真っ直ぐにカイトの所へ向った。
カイトは丁度店から出てゴミだしをしていた所だった。
「ユウ!」
俺に気付くとカイトはニカリと笑って。俺を部屋に案内してくれた。
そこで、早速本題に入る。
「で、どう?カイト」
「おう。一応あれから調べてみたぜ」
カイトは胡座の姿勢から身を俺の方へ屈めてヒソヒソと話初めた。
「ああ、これは噂なんだが死体はみんな何かを食べていたらしいぞ」
「食べてた?」
「そう、それが共通する。死体なんだ。犯人が無理矢理食わせたらしい。何かはわから
ないがそれで犯人が同一犯だとわかるみたいだぜ」
俺はふむと、頭の中に刻み付けるように話を聞いた。一つも逃せられない。
「それから、殺された奴の家族には何も手を出していないみたいだ。死んだ奴は全員男。ユウも知ってると思うけど、共通点は無い。住んでる場所も職業も違う。今まで見つかったのは林と街の中で二件づつだ。」
「全然違う場所で住んでいたのにその二つだけなの?」
「ああ、たまたま来たのか。もしくは、連れて来られたのかのどちらかだな」
たまたま…そんな事ってありえるのかな…。
「ねぇ、カイト。その事件っていつからなの?」
「六年前くらいだな」