My fair Lady~マイフェアレディ~
ガシャン!と言う音と共に俺は床に落とされた。鎖を外されたのだ。
俺に残っている力などあるはずもなく、ぐったりと死んだ様に床に転がるしかない。
「London bridge is falling down,
Falling down, falling down,……♪」
彼は歌いながら。何か作業をしている。
ああ、あの歌だと。俺は頭の片隅で考えて、それ以上何を思う事もなく。ただボーっとしていた。
指一本も動かせない。
身柄は赤くなって鞭打たれた部分がプックリと浮き上がっていた。所々は皮膚が裂けて血が滲んでいる。所々血が固まりつつあるのは、それだけの長い間吊るされていた事を意味していた。何より腕が痛い。
そして彼は準備が終わったのか俺を壊れものを扱うようにそっと横抱きに俺を抱え上げた。
変な椅子に座らせられた。
高さは彼の腹の位置あたり。俺は彼の胸を見ている事になる。
座る力すら入らずもたれかかるしかない状態だ。
彼はかろうじて着いている俺の服だったものを取り払った。ボロボロの布切れは床にパサッと落ちる。
太ももが束縛具で椅子に固定されている。
足は大人の拳が四つ分くらいに開かされていた。
これから、何が始まるのか考えたくもなかった。俺は必死で手を延ばして彼の服を掴む。伸ばすという行為だけでも腕が裂けるような痛みが起きた。
「も…ゆるして…おねが…」
喋る事も億劫な状態の俺に彼は優しく頬を撫でた。
「ああ、あんまりにも可哀想だからな…これで、許してやる…」
彼はちゅっと瞼にキスを落とすとそのまま俺を押し倒した。
ガゴン!という音。俺の座っていた椅子が後ろのものと合わさって硬いベッドのようになった。
打ち付けられた背中が痛くて俺は一瞬何が起きたかわからなかった。
だがカチャンと嫌な音に気付いて顔を動かせば俺の手がそれぞれ固定されていた。
「や…なに…」
何するの?と視線で訴えれば。彼はただ笑って。
「もう、これ以上悪い子にならないように…印を付けよう」
「な…に…?」
「ほら、この前首に印を着けただろう?あれじゃあ足りなかったみたいだしなぁ」
そう言って彼はどこからか、大きなナイフを取り出した。
俺に残っている力などあるはずもなく、ぐったりと死んだ様に床に転がるしかない。
「London bridge is falling down,
Falling down, falling down,……♪」
彼は歌いながら。何か作業をしている。
ああ、あの歌だと。俺は頭の片隅で考えて、それ以上何を思う事もなく。ただボーっとしていた。
指一本も動かせない。
身柄は赤くなって鞭打たれた部分がプックリと浮き上がっていた。所々は皮膚が裂けて血が滲んでいる。所々血が固まりつつあるのは、それだけの長い間吊るされていた事を意味していた。何より腕が痛い。
そして彼は準備が終わったのか俺を壊れものを扱うようにそっと横抱きに俺を抱え上げた。
変な椅子に座らせられた。
高さは彼の腹の位置あたり。俺は彼の胸を見ている事になる。
座る力すら入らずもたれかかるしかない状態だ。
彼はかろうじて着いている俺の服だったものを取り払った。ボロボロの布切れは床にパサッと落ちる。
太ももが束縛具で椅子に固定されている。
足は大人の拳が四つ分くらいに開かされていた。
これから、何が始まるのか考えたくもなかった。俺は必死で手を延ばして彼の服を掴む。伸ばすという行為だけでも腕が裂けるような痛みが起きた。
「も…ゆるして…おねが…」
喋る事も億劫な状態の俺に彼は優しく頬を撫でた。
「ああ、あんまりにも可哀想だからな…これで、許してやる…」
彼はちゅっと瞼にキスを落とすとそのまま俺を押し倒した。
ガゴン!という音。俺の座っていた椅子が後ろのものと合わさって硬いベッドのようになった。
打ち付けられた背中が痛くて俺は一瞬何が起きたかわからなかった。
だがカチャンと嫌な音に気付いて顔を動かせば俺の手がそれぞれ固定されていた。
「や…なに…」
何するの?と視線で訴えれば。彼はただ笑って。
「もう、これ以上悪い子にならないように…印を付けよう」
「な…に…?」
「ほら、この前首に印を着けただろう?あれじゃあ足りなかったみたいだしなぁ」
そう言って彼はどこからか、大きなナイフを取り出した。