My fair Lady~マイフェアレディ~



こんな風に痛むくらいなら、知らない方がよかった。




知らなければよかった。




ずっとずっと、恐怖で支配してくれればよかったんだ!


『ユウ』



頭の中で彼が優しく微笑む。


綺麗な俺の大好きなパパン……。




「うぁあああああああああ!!」





真夜中の草原を俺は走り、無意味だとわかっていても痛み、もがき苦しむままに泣き叫んだ。




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