My fair Lady~マイフェアレディ~
秋の終わりの少し肌寒い時期。
こんな山奥に数人の兵士らしき人々が家に押しかけてきたのだ。
とっさに前に出る、レザートとロンナ。
「何しに来たんだい?」
ロンナの睨みに兵士は怯む事なく固い口調で答える。
「悪いが、食料を分けてもらう」
「冗談じゃない。お前ら全員分渡しちまったら俺らが飢え死にする」
レザートは呆れたように言う。兵士は変らぬ口調で「まだ食料は集められるだろう!」と言った。
もちろんこちらも黙ってはいられない。
「そうか、なら自分らで探せ。俺らに提供できるものなど無い」
兵士は首を動かして背後の部下に指示をした。レザートとロンナはすかさず銃を構えるが、彼らの狙っていたのは。子供達だった。
人数の多い彼らはそれを利用してフィルを捕らえた。
「フィルー!!」
フィレネは我が娘を取り戻そうとするが、逆に捕まってしまう。こうなってはロンナは冷静にはなれない。
レザートは溜息を吐くと銃を降ろした。
兵士は家へ押し入り粗方の物を奪ってさっさと出て行った。
こんな山奥に数人の兵士らしき人々が家に押しかけてきたのだ。
とっさに前に出る、レザートとロンナ。
「何しに来たんだい?」
ロンナの睨みに兵士は怯む事なく固い口調で答える。
「悪いが、食料を分けてもらう」
「冗談じゃない。お前ら全員分渡しちまったら俺らが飢え死にする」
レザートは呆れたように言う。兵士は変らぬ口調で「まだ食料は集められるだろう!」と言った。
もちろんこちらも黙ってはいられない。
「そうか、なら自分らで探せ。俺らに提供できるものなど無い」
兵士は首を動かして背後の部下に指示をした。レザートとロンナはすかさず銃を構えるが、彼らの狙っていたのは。子供達だった。
人数の多い彼らはそれを利用してフィルを捕らえた。
「フィルー!!」
フィレネは我が娘を取り戻そうとするが、逆に捕まってしまう。こうなってはロンナは冷静にはなれない。
レザートは溜息を吐くと銃を降ろした。
兵士は家へ押し入り粗方の物を奪ってさっさと出て行った。