My fair Lady~マイフェアレディ~

「ママン……」

「守るのよ。レオンをネオードをフィルを……」

「……うん」

「よし!」

ロンナは明るく笑うと頭を撫ぜた。
そして、ロンナは首に掛けていた緑の色のシンプルなネックレスを外した。

「ロード。これを貴方にあげるわ。」

「ママン……これ…」

それは、ロンナがいつも大切にしていた。ロンナの祖母の形見。彼女が何か悩むとき必ずそれを握り締めているのでロードもよく知っていた。

「私はそれが大切よ。わかってるわね。どんな事をしてもここに取りに戻るわ」

ロードは自分の母を見上げてコクンと頷いた。


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