My fair Lady~マイフェアレディ~
「おい!!」
ロードは再度怒鳴ると。一人の男がフードを取ってロードに問いかけた。
「大人はどうした」
その言葉にロードは押し黙る。すると、男はふん、と鼻を鳴らして興味を無くしたように火を見つめた。
「捨て子か」
その言葉にネオードが怒鳴った。
「違う!!俺達は親の帰りを待ってるんだ!!」
だが、その六人はまったく子供達の話を聞かない。
勝手に相談を始めた。
「親がいねーんだ、しばらくはここに住める」
「とりあえずは食べ物の確保だ。」
「そういや、こいつら使えるんじゃないか…?」
「ああ、いい土産になる…」
「親は本当にいないのか?」
「バカが。こんな所に戻ってくるかよ!」
ロードはその内容にゾッとした。直ぐに子供達を逃そうとした。
だが、ピタリと行動をやめた。
よく考えて。ここで子供達を逃してどうなる?
この雪山で…。外に出て。
一体なんになる……?