My fair Lady~マイフェアレディ~
ネオードが訊ねて来て、俺の行いが奴にバレてしまった。
まぁ、バレては仕方が無い。
一発頬を殴られた。初めて殴られたそれは、全く痛みを感じなかった。
ただ、笑いが込み上げてきて。
酷く、皮肉めいた笑みが浮かんだ。
ネオードに連れられて外へ行く。
ネオードはギリっとした怒りの視線を俺に向けた。
中々迫力があるじゃないかと。俺は頭の片隅で思った。
「お前……自分が何をしたかわかってるのか?」
「ユウを拷問した事か」
「!!」
ネオードはまた俺に向って拳を振り上げた。だが俺はそのスピードを利用してヒラリと受け流しカウンター技で腕を捕らえて捻りあげた。
「ぐっ、」
確かに、ネオードの方が俺よりも体格はいいが。
こういう場数と経験は俺の方が断然上だ。
「そう何ども喰らってはやらねーよ」
それでも、ネオードは痛みに耐えながらも俺を睨み付けた。
「あいつは、あいつは!ただの子供だっ!!」
ネオードは声を張り上げる。
俺も冷静な言葉を出す。
「ああ、そうだな。……知っていたか?ネオード」
「何がだ」
俺はネオードの腕を押さえつけたまま見下ろし、言う。