My fair Lady~マイフェアレディ~
俺はその情報をもとに街の状況。建物の位置、時間を見て計画を練っていた。


もう、これ以上の罪を犯したくないという思いと、これで最後だという責任が俺に襲い掛かってくる。
だが、結局選んだのはレオンだった。


男は女を連れ歩いているらしい。
派手でわかりやすい。

俺は教えられた。場所に行く。
色々な女に体を撫でられながら、男を捜した。


男はいた。


男は、自分に負けないくらいの派手な女を両手に抱き、通りのど真ん中をどかどかと歩いていた。

俺は人と人の間をすり抜けて女を一人攫う。男は急に片腕の女がいなくなって慌てた。

「なによ!」

腕を掴まれた女は俺を睨んで、止まった。

「大丈夫、何もしないから着いといで」

「……はい」

女に脅しをかけるのは趣味じゃない。だから丁寧に頼み込んでついてきてもらう。
思惑通り男は派手な女を追ってきた。

「おい!こらテメー何人の女かっさらってんだぁ!ああ?!」

人気の無い所まで、誘い込むと女に金を持たせて逃した。


こういう所の女は物分りがよくて助かる。
男は俺の胸倉を掴み、女を出せと怒鳴る。


俺はニタリと笑ってやった。


「お前で、最後だ」


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