My fair Lady~マイフェアレディ~
そこには。
楽しそうにどっさりと詰まれた野苺を使ってゼリーを作るロードとユウの姿があった。
笑い声が聞こえる。二人分の笑い声。
二人はキラキラとした笑顔を咲かせて、幸せそうにゼリー作りをしていた。
ほら、こんなに楽しそうに歌っている。
『Build it up with wood and clay,
Wood and clay, wood and clay,
Build it up with wood and clay,
My fair Lady.』
『木と泥で作れ
作れ 作れ
木と泥で作れ
マイフェアレディ』
ネオードは笑った。
「ハハハ……なんだ……こんな所にいたのか」
ネオードは窓を離れ駆け出した。
そして、家の中に飛び込む。
「ロード!ユウ!!」
そして。
二度と、その後のネオードの姿を見た者はいなかった。