My fair Lady~マイフェアレディ~
「ここで食事を取ろう」

「うん」

彼は俺の手を引いてテーブルに着いた。


丸いテーブルについて、俺達はメニューを頼む。

「ユウ、何がいい?」

「ハンバーグ!」

「じゃあ、俺は若鶏のソテーだな。あとコーヒー」

「俺はオレンジ!」


店員が去ると二人はゆっくりとくつろいだ。

「楽しかったか?」

「うん、ありがとう!パパン」


そう言えば彼は俺の頭を撫でた。やっぱりパパンとは違う感触にちょっぴり寂しくなる。
でもこれは悟られないようにと胸に押さえ込んで微笑む。

「どこか、行きたい所ややりたい事はないか?欲しいものは?」

「う~ん…あんま思いつかないかなぁ…」

「そうか。お前は欲の無い奴なんだな」
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