空想学園
・・・キーンコーンカーンコーン
架空の授業が終わり、放課後が訪れる
授業中でさえも、入学者は続々と訪れ、教室は生徒で溢れるほどになっていた
授業中は『手紙を交換する』などまた『友達としてみたかったこと』が繰り広げられた
現実世界で友達も出来なかった人間とは私は違うが、いま時間を共にしていると考えると、なんだか虚しくなった
放課後の架空教室――――
そこもまた薄っぺらい触れ合いが出来る場所
≪わたし、明美よろしく≫
≪わたしは、朝子よろしく≫
たくさんの生徒たちが私やもっと昔にいたクラスメイトに挨拶を繰り返す