空想学園



――――――キーンコーンカーンコーン



とある中学校のチャイムが朝のホームルームの始まりを告げた



まだ電気もつけられていない教室の扉を、人相の悪そうな中年教師が開ける


「・・・えーと」


中年教師の目の前には、誰もいない殺風景な机と椅子だけが並ぶ教室が存在する。
ただ静かにカーテンが揺れ、空っぽの席が誰かを待っている。


「今日も0か・・・」

呆れたように吐き捨てた言葉を今日も呟き、気だるそうに中年教師は教室を去っていった。


残された教室では、満たされた愛情がゆっくりとすり減り始めていた。




『空想学園』-end-
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