図書室の彼にはご用心?!
「痛・・・い」
なんという失態
暁先輩に突っ込むなんて・・・
ソファーで思いっきり膝を擦った
痛い!心が痛い・・・!
てか何このふにふにしたやつ?
私はそろーっと少し目を開けてみる。
よく周りが見えない。
「おい。」
あら?えらい近くで先輩の声がするわぁ、じゃなくって!はい?!
私はばちっと目を開けた後、またぎゅっと目を瞑った。
目の前には暁先輩の顔。
というより私、暁先輩に乗っかってる。
私が暁先輩を押し倒して、いっしょにソファーにダイブしたパターンだ。
「おい、くるみ」
暁先輩の不機嫌を形にしたような声がして、仕方なしに目を開けた。
「は、はいぃ・・・」
我ながら情けない声が出る。
暁先輩に腹をたててたのも何のその、こんな綺麗な顔が目の前にあって、・・・その、キス出来そうな距離で、普通でいる方がムリ。
かああっと顔が熱くなって、口をパクパクすることしかできない。