図書室の彼にはご用心?!



「す、すいません・・・」




私は身を小さくして、謝り、そおっとドアを閉めた。



「郁美。ごめん・・・。委員忘れてた・・・」




郁美に近づいて、こそっと謝る。ボードに掛かっている腕章を紺のブレザーの上につけた。




「そんなに忙しくなかったからいいよ。パフェ1つで。」




郁美がけろっと清々しい笑顔で返す。




「ぱ、パフェ1つ?郁美さん・・・それは、高すぎでは・・・?」




 たかが1時間ほど、委員を忘れてたからって、パフェは高いっ!!




「は?もういっかい言って?」




郁美が依然笑顔を貼り付けたまま、目にきらりと力を入れる。




 怖いーーー!!




「奢らせていただきます・・・」




あぁぁ、今月の残り少ないおこずかいが・・・




私はガクッと肩を下ろして言った。郁美の笑顔が恨めしい。




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