<コラボ小説>偉大な緑の協力者~トリガーブラッド~
 まだ十歳ほどの少年ではベリルのようにはいかないだろう。
 
 しかしアザムは今回の事で心の成長があったのだろう、少し大人の顔つきを見せていた。

「難しい事だが、大人になればもっと分かるようになる。さて、消化の良いものなら食えるだろう何か作ってやる」
「うん!」

 食事と聞いた途端、顔つきは子どもに戻る。

 久々の食事のため、消化の良いものを少量だけだが口にしたアザムは、とても満足そうな顔を見せた。

 そして数日後、アザムのの血液検査でウイルスは全く検出されなくなった。

「うむ、完全に消滅したな。これでとりあえずシャーワーに入ってもOKだ」
「いいの? やったー!」

 少年はタオルや着替えなどを手に持ちシャワールームへ向かう。

「ゆっくり入って来い」
「うん! お風呂にお湯ためていいよね?」
「かまわんぞ」

 シャワールームの扉を挟んで二人は会話をしている。
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