<コラボ小説>偉大な緑の協力者~トリガーブラッド~
 そんなある日の夜、アザムが寝ついた後ベリルは部屋を出る。

 微笑んで片目を一度瞑るが瞳が笑っていないのがリッキーには見て分かった。

「ちょっと行く所がある……朝までには帰る」
「ん? OK、ちゃんと様子は見ておくよ」

 
 リッキーはベリルに“何処”に行くのか尋ねなかった。
(ベリルの行動は必要だからこそって事だからね……)
 
 それをよく分かっているのだ。
 それはリッキーに限らず、ベリルに味方する全ての人達が理解しているのが事実。

 リッキーはそんなベリルに軽く“いってらっしゃい”と手を振った。

 
 ベリルはそれに軽く手を振り返し、建物を後にした。
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