<コラボ小説>偉大な緑の協力者~トリガーブラッド~
偉大というもう一つ意味……――
そしてこの一ヶ月間の出来事を、コーヒーを四人で飲みながら話す。
ベリル当初は、今までに無い態度の子どもを任された事が、頭を悩ませていたらしい。
ティーロはその後ここで安静にしながらも、ケインやテレビ、新聞でいろいろ知るたびに神に祈る気持ちだった事だとか。
レイはレベル4の部屋から出た後自首をして、全てのデータを消す仕事をしていた。
その話の時、メモを処分してくれた事をベリルから聞き安心する。
この世から消さなければならない“もの”だと考えていたためだ……
開発とレイの釈放はベリルは病院を抜け出して“ホワイトハウス”まで忍び込んだ事はその時には教えてもらえなかった。
その事は、それから暫くして知る事になる驚愕の事実。
アザムにとっては大変だった事も全て、誰も経験する事が出来ない貴重な体験だったと苦笑いをして……
そして初めてベリルの事を名前で呼ぶ。
「ベリルさんはボクにとって“偉大なる緑の協力者”だったんだね。ボクも自分の名前の通りそうならなきゃね」
そう言って今までに無い笑顔を三人の大人に見せる。それに微笑みを返す。
そしてその頃
“あの日”に見る事の出来なかった夕焼けに似た色が部屋の中を染めていた。
【完】
ベリル当初は、今までに無い態度の子どもを任された事が、頭を悩ませていたらしい。
ティーロはその後ここで安静にしながらも、ケインやテレビ、新聞でいろいろ知るたびに神に祈る気持ちだった事だとか。
レイはレベル4の部屋から出た後自首をして、全てのデータを消す仕事をしていた。
その話の時、メモを処分してくれた事をベリルから聞き安心する。
この世から消さなければならない“もの”だと考えていたためだ……
開発とレイの釈放はベリルは病院を抜け出して“ホワイトハウス”まで忍び込んだ事はその時には教えてもらえなかった。
その事は、それから暫くして知る事になる驚愕の事実。
アザムにとっては大変だった事も全て、誰も経験する事が出来ない貴重な体験だったと苦笑いをして……
そして初めてベリルの事を名前で呼ぶ。
「ベリルさんはボクにとって“偉大なる緑の協力者”だったんだね。ボクも自分の名前の通りそうならなきゃね」
そう言って今までに無い笑顔を三人の大人に見せる。それに微笑みを返す。
そしてその頃
“あの日”に見る事の出来なかった夕焼けに似た色が部屋の中を染めていた。
【完】