<コラボ小説>偉大な緑の協力者~トリガーブラッド~
 ティーロは仕事が終わり自宅のマンションに帰る。朝に渡されたメモリーをゲームにセットして見ている。
 確かに三つ目は名前が‘アザム’となっている。まずは自己紹介の画面。

――<アザム>
“10才の中東戦争孤児お金で親戚の所からここに来た
 王様に頼まれた薬を二本錬金術師に打たれたんだ
 ボクは明後日夕方に悪い人の手に渡る
 助けて欲しいから酒場の掲示板に書き込む”

「薬? 王都掲示板は近いな」

<掲示板>
“薬は細菌兵器ともなるウイルス
 改良し特殊な菌にして左腕
 それを押さえる抗体を右腕
 もともと国から頼まれた研究
 取引場所はこの地区で良く使用
 される人が来ない廃木材加工所”

“私には力が無い助けて欲しい
 もしOKであれば敬礼の時
 帽子のつばを触って欲しい
 私はどんな罰でも受ける覚悟
 報酬と情報が子どもの小さな
 バックに少しだが入っている”

“この子だけは助けて欲しい
 改良済みの殺人ウイルス
 せめて他の病院でもいい
 知識人でもいい探して欲しい
 冬眠状態はあと十日から十一日
 これだけの情報ですまないレイ”――



「殺人ウイルス? 冬眠? 仕方が無いか……」
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