<コラボ小説>偉大な緑の協力者~トリガーブラッド~
工場前には、既に三人の男が待っている姿が見える。
三人とも思っていたよりラフな格好をしている……取引の相手は“テロリスト”だからあくまでも人に紛れなければならないからだろう。
ザザは少し左の林に近い場所に車を止める。そして先にガルナとザザが外に出て、最後にレイが出る。
車のライトなどがなくても満月のため、月明かりを利用する事にするのだろう。
テロリスト側の車のライトも消えているのは、顔を確認する必要も、される必要も無いのだから。
早めにきていて待ちくたびれていたのか、一番偉そうに見える相手側の一人が苛立ったような口調で、少し訛った英語で話しかけてくる。
「話していた“物”は持ってきてたんだろうな?」
「ええ、ちゃんと抗体とウイルスをいっしょにした“物”をね……そっちは当然“金”を用意してくれていますよね?」
この黒服の男二人に護られているレイ。冷たい瞳と声で淡々と話す姿に、月明かりの下とはいえ、後ろのテロリストの一人の手が震えているようにも見える。
「まずはお互いに本当に持ってきているか“物”を確認だ!」
「ええ、そうしましょうか……」
一番偉そうにし話していた者が動いたのでガルナとザザを手で制止し、レイがアザムを運ぶ事にする。
(ティーロが来ない……間に合わないのか? 私では無理かもしれないけれど……)
三人とも思っていたよりラフな格好をしている……取引の相手は“テロリスト”だからあくまでも人に紛れなければならないからだろう。
ザザは少し左の林に近い場所に車を止める。そして先にガルナとザザが外に出て、最後にレイが出る。
車のライトなどがなくても満月のため、月明かりを利用する事にするのだろう。
テロリスト側の車のライトも消えているのは、顔を確認する必要も、される必要も無いのだから。
早めにきていて待ちくたびれていたのか、一番偉そうに見える相手側の一人が苛立ったような口調で、少し訛った英語で話しかけてくる。
「話していた“物”は持ってきてたんだろうな?」
「ええ、ちゃんと抗体とウイルスをいっしょにした“物”をね……そっちは当然“金”を用意してくれていますよね?」
この黒服の男二人に護られているレイ。冷たい瞳と声で淡々と話す姿に、月明かりの下とはいえ、後ろのテロリストの一人の手が震えているようにも見える。
「まずはお互いに本当に持ってきているか“物”を確認だ!」
「ええ、そうしましょうか……」
一番偉そうにし話していた者が動いたのでガルナとザザを手で制止し、レイがアザムを運ぶ事にする。
(ティーロが来ない……間に合わないのか? 私では無理かもしれないけれど……)