<コラボ小説>偉大な緑の協力者~トリガーブラッド~
にこやかに鋭い目線で男に話すベリルは、男の後ろ襟と、アザムの手をとり車に向おうとする。
その途端、男は顔色を変え話し出したのでベリルは手を離してやる。
「俺は、その子どもを引き渡してもらって来いと命令されただけだ。俺等は何もしてないって! 取引の時に男に奪われたと報告したら、今度は探し出せと命令を受けただけだ!」
“本当にそれだけしか知らない”と言わんばかりの焦った顔をベリルにみせる。
アザムは“引き渡し”ってどういうことなのか、自分は“物”でしかなかったという事なのか……その話を間近で聞いて、胸に手を当てうつむく。
ベリルはいろいろと思案しているのか周りを見渡している。一人でいろいろと思案しては納得の繰り返しがあったようだ。
「ありがとう。内容が何となくだが繋がったよ……そしてお前等はそのウイルスをニューヨークにでもばら撒くつもりだったか?」
ベリル自身の持つ独特の雰囲気に耐えられず、恐怖で震えている男にそう言い残して、そのまま手錠姿で置いていく。
「アザム? 行くぞ!」
そう言われて大人しく助手席に戻る。ベリルも乗り込みしばらく車を走らせている。
アザムはこの横のベリルという人間を信用していいのかどうか迷っている。ティーロがあんな怪我をしてまで助け、そして“素晴らしき傭兵”と言われているベリルに託した。
頭では理解をしている部分があるのだが、心がそれに全く追いつかないといった感じがある。
その途端、男は顔色を変え話し出したのでベリルは手を離してやる。
「俺は、その子どもを引き渡してもらって来いと命令されただけだ。俺等は何もしてないって! 取引の時に男に奪われたと報告したら、今度は探し出せと命令を受けただけだ!」
“本当にそれだけしか知らない”と言わんばかりの焦った顔をベリルにみせる。
アザムは“引き渡し”ってどういうことなのか、自分は“物”でしかなかったという事なのか……その話を間近で聞いて、胸に手を当てうつむく。
ベリルはいろいろと思案しているのか周りを見渡している。一人でいろいろと思案しては納得の繰り返しがあったようだ。
「ありがとう。内容が何となくだが繋がったよ……そしてお前等はそのウイルスをニューヨークにでもばら撒くつもりだったか?」
ベリル自身の持つ独特の雰囲気に耐えられず、恐怖で震えている男にそう言い残して、そのまま手錠姿で置いていく。
「アザム? 行くぞ!」
そう言われて大人しく助手席に戻る。ベリルも乗り込みしばらく車を走らせている。
アザムはこの横のベリルという人間を信用していいのかどうか迷っている。ティーロがあんな怪我をしてまで助け、そして“素晴らしき傭兵”と言われているベリルに託した。
頭では理解をしている部分があるのだが、心がそれに全く追いつかないといった感じがある。