<コラボ小説>偉大な緑の協力者~トリガーブラッド~
第七章 “物”という事実で隠された真実
笑顔の種類
車の中で会話を聞いていたアザムは、自分の立場を理解出来ている。自分が騙されていた事を……
頭の中はいっぱいになって、心は空っぽになっていく。
(ボクはこの大人の人を信用してもいいの?)
そしてさっきと変わらず、いや少し違う思いでベリルを見る。
「ところで腹減ってないか?」
「え、いや、別に!!」
ベリルに突然質問され、慌て又窓の方を見るアザム。
「ほぅ、そうか――」
ベリルはそう言いながらゆっくりと車を止める。
そして片手でアザムのこめかみ辺りを握り締める。もちろん手加減はしているが。
「うわあああぁ! ごめん、ごめんなさいってーー! すいてる、すいてます!!」
「うんうん、子どもは素直が一番だ!」
わざとらしい言い方をベリルはアザムにする。そして近くの小さなレストランの駐車場まで走らす。
「着いたから、降りてくれないと困るのだが?」
「……――」
涙目になりながら無言で車から降りるアザムは、ベリルの後ろをとぼとぼと歩いている。
(やっぱり、何か信用できない気がする……違う意味で)
頭の中はいっぱいになって、心は空っぽになっていく。
(ボクはこの大人の人を信用してもいいの?)
そしてさっきと変わらず、いや少し違う思いでベリルを見る。
「ところで腹減ってないか?」
「え、いや、別に!!」
ベリルに突然質問され、慌て又窓の方を見るアザム。
「ほぅ、そうか――」
ベリルはそう言いながらゆっくりと車を止める。
そして片手でアザムのこめかみ辺りを握り締める。もちろん手加減はしているが。
「うわあああぁ! ごめん、ごめんなさいってーー! すいてる、すいてます!!」
「うんうん、子どもは素直が一番だ!」
わざとらしい言い方をベリルはアザムにする。そして近くの小さなレストランの駐車場まで走らす。
「着いたから、降りてくれないと困るのだが?」
「……――」
涙目になりながら無言で車から降りるアザムは、ベリルの後ろをとぼとぼと歩いている。
(やっぱり、何か信用できない気がする……違う意味で)