<コラボ小説>偉大な緑の協力者~トリガーブラッド~
第九章 追撃と決裂
最後の追っ手
食料品店を離れて暫く大きな通りに車を走らせている。
サンドウィッチを食べ終わったアザムがふと後ろを見たとき、“見覚えのある気がする”車が一台……
その車が近付くのを目を凝らし、見つめるアザム。乗っている人物を見て“気がする”は“確信”へと変わる。
「お、おじさん! あの車――」
「ああ、多分最後の追っ手だろ?」
そう言ってベリルは車のスピードを上げ、他の車の隙間を縫う様に抜けていく。それでも後ろを付いてくる車。
「しっかりと掴まっているんだぞ!」
アザムに一言忠告をしてから大きな通りから横道に入り、そしてさっきよりもスピードを上げる。
アザムは体験したことのないスピードなため、既に必死でシートベルトにしがみ付いて目を閉じていた。
声もまともに上げられない状態になっている。
追っ手の車もその後から横道へと入ってくると、攻撃を仕掛けるようにアクセルを全開で車体に当てようとしてくる。
ベリルはそれを上手く避けながら、スピードを上げ続けパワーオーバーさせる。
だがこの道は袋小路となっており目の前には壁が見えてくる。ベリルは手と足捌きで壁ぎりぎりの所で車を回転させた。
そして、相手の車と対峙する形でピックアップトラックを停止させた。
サンドウィッチを食べ終わったアザムがふと後ろを見たとき、“見覚えのある気がする”車が一台……
その車が近付くのを目を凝らし、見つめるアザム。乗っている人物を見て“気がする”は“確信”へと変わる。
「お、おじさん! あの車――」
「ああ、多分最後の追っ手だろ?」
そう言ってベリルは車のスピードを上げ、他の車の隙間を縫う様に抜けていく。それでも後ろを付いてくる車。
「しっかりと掴まっているんだぞ!」
アザムに一言忠告をしてから大きな通りから横道に入り、そしてさっきよりもスピードを上げる。
アザムは体験したことのないスピードなため、既に必死でシートベルトにしがみ付いて目を閉じていた。
声もまともに上げられない状態になっている。
追っ手の車もその後から横道へと入ってくると、攻撃を仕掛けるようにアクセルを全開で車体に当てようとしてくる。
ベリルはそれを上手く避けながら、スピードを上げ続けパワーオーバーさせる。
だがこの道は袋小路となっており目の前には壁が見えてくる。ベリルは手と足捌きで壁ぎりぎりの所で車を回転させた。
そして、相手の車と対峙する形でピックアップトラックを停止させた。