<コラボ小説>偉大な緑の協力者~トリガーブラッド~
ベリルはそう言いながら車を走らし、そして携帯をカーナビから抜き取り上着のポケットにもどす。
さっきから外の様子をうかがっては、しゃがむ様に隠れるアザム。
ちょうど大きな通りを走っているときベリルが小さくため息をつく。
「ふむ、見つかったようだ」
「え!? だ、大丈夫なの」
“見つかった”と言われ慌てるアザムに対して、スピードを上げるわけでもなく、のんびりと運転をしているベリル。
「やっぱり、この車追われているよね?」
「ああ、追ってはきているが……」
そう言うと、車が多い道に入り込み他の車に紛れ込む。必死に追いつこうとしていたはずの後ろの車は、何故か速度をゆるめてしまった。
「あれ、追ってこない? こんな派手な色の車なのに」
「ああ、見失ったんだよ。この車はマジョーラ塗装といってな、見る方向と光の当たり方によって色が変わるんだ」
「へえ、だから特別仕様と言っていたんだね」
「多分、私に“お似合いの色”と言ったのは、ジュエルコレクションのエメラルドだからだろうな」
その後、FBIの車に追われることも無く、順調に先に進めた。
それから二時間ほど走らせ、大きな建物の敷地に入ってゆく。
建物の看板には“オレンジウエスト大学病院”と書かれている。そして、車は病院の駐車場に停車する。
さっきから外の様子をうかがっては、しゃがむ様に隠れるアザム。
ちょうど大きな通りを走っているときベリルが小さくため息をつく。
「ふむ、見つかったようだ」
「え!? だ、大丈夫なの」
“見つかった”と言われ慌てるアザムに対して、スピードを上げるわけでもなく、のんびりと運転をしているベリル。
「やっぱり、この車追われているよね?」
「ああ、追ってはきているが……」
そう言うと、車が多い道に入り込み他の車に紛れ込む。必死に追いつこうとしていたはずの後ろの車は、何故か速度をゆるめてしまった。
「あれ、追ってこない? こんな派手な色の車なのに」
「ああ、見失ったんだよ。この車はマジョーラ塗装といってな、見る方向と光の当たり方によって色が変わるんだ」
「へえ、だから特別仕様と言っていたんだね」
「多分、私に“お似合いの色”と言ったのは、ジュエルコレクションのエメラルドだからだろうな」
その後、FBIの車に追われることも無く、順調に先に進めた。
それから二時間ほど走らせ、大きな建物の敷地に入ってゆく。
建物の看板には“オレンジウエスト大学病院”と書かれている。そして、車は病院の駐車場に停車する。