<コラボ小説>偉大な緑の協力者~トリガーブラッド~
第十章 偉大な緑の協力者
熱心な院生
病棟ではない建物にアザムを連れて向かうベリル。
「あ! ベリルー」
建物に入ると、既にエントランスでそわそわしながら待っていたであろう、一人の白衣姿の青年。
鈍い金髪を後ろで束ね、メタルフレームの眼鏡から覗く青い瞳は、ベリルを見た瞬間、嬉しそうに手を振り走り寄ってきた。
そんな青年に少し眉をひそめるベリル。
「そろそろ準備は終わりそうか?」
そう質問をすると、その青年は小さく笑いながら答える。
「もうちょとだと思うよ」
二人は会話を続けながら建物の奥に進んでゆく。
アザムはとりあえず、その二人の後ろを小走りで付いて行く。
「本当に観察していいの?」
青年は子どものような輝く瞳でベリルに問う。
「観察は好きにしたらかまわん。だが――」
「今回のデータは何一つ残さないから安心して」
アザムは、そんな2人のやりとりの意味が解らなかった。
「あ! ベリルー」
建物に入ると、既にエントランスでそわそわしながら待っていたであろう、一人の白衣姿の青年。
鈍い金髪を後ろで束ね、メタルフレームの眼鏡から覗く青い瞳は、ベリルを見た瞬間、嬉しそうに手を振り走り寄ってきた。
そんな青年に少し眉をひそめるベリル。
「そろそろ準備は終わりそうか?」
そう質問をすると、その青年は小さく笑いながら答える。
「もうちょとだと思うよ」
二人は会話を続けながら建物の奥に進んでゆく。
アザムはとりあえず、その二人の後ろを小走りで付いて行く。
「本当に観察していいの?」
青年は子どものような輝く瞳でベリルに問う。
「観察は好きにしたらかまわん。だが――」
「今回のデータは何一つ残さないから安心して」
アザムは、そんな2人のやりとりの意味が解らなかった。