<コラボ小説>偉大な緑の協力者~トリガーブラッド~
 ベリルが自分も飲み物をと思った時、携帯が震える。

<今から取りに行って走らすわ>
「レオナ、そうしてもらえると助かる」

 アザムは名前と漏れてくる声で女性だという事だけは分った。

「何をしてもらうの?」
「あの、スポーツカーを走らせてくれるらしい。又FBIは振り回されるだろうね」

 小さく笑うベリルに、ふと今抱いた疑問を問いかける。

「レオナさん……も傭兵?」

 ブランデーを傾けながら頷くベリル。

「そうなんだ、傭兵って大変そうだね……けど、皆助け合ってるんだ。ねえ、おじさんは、何で傭兵になったの?」
「いろいろあったのは確かだが、これが一番自分に合っている職業だと思えたから、というのは確かだろうな」

「不死でもやっぱり怪我したら痛いの?」
「ああ、痛いさ……それでも、これがきっと自分に一番合っていると思うからな」

 瞳を細めて微笑んだベリルの顔に、“不死でなくとも”という言葉がきっと続いたのだろうとアザムは感じた。
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