<コラボ小説>偉大な緑の協力者~トリガーブラッド~
 それから二日が過ぎる。

 アザムもそろそろ周りの観察者が気にならなくなってきた。

 思っている以上に中の二人はのんびりと過ごしている。

 リッキーはベリルの観察をしながらも、何より命が優先されるアザムの様子を見ている。

[ベリルさん?]

 ガラス越しの院生の一人声がスピーカーから入ってくる。

「ん? 何か」
[気になったのだけど、君って髪伸びないのかい?]
「そうだが?」

 その答えに院生達は驚きの表情を見せ、ざわめく。

[じゃ、じゃあ髭も伸びないって事?]
「不死になったときから時間が止まったと捉えてくれれば、分りやすいのではないか?」

 一つ一つ質問されるのも面倒な気分になっているのだろう。
 一気に結論を言うベリルなのだが、それに又質問をしようとする院生達。

[じゃあ、あの……]

 誰かが質問を続けようとしている時に携帯が着信を知らせる。
 
 ベリルは手と携帯を見せてその質問を遮る。
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