未来への空
第一章 約束と空

再会と雲



チリリリ チリリリ


と電車の発信音が聞こえる。




私は流行の花柄ワンピを着て、その電車に乗り込んだ。




外は雪の世界。



温度差で硝子が曇る。




そっと硝子に文字を書いてみる。





【2月14日 約束の日】





五年前の約束を未だに憶えている私はバカなのだろうか。





彼を今もずっと好きでいる私はバカなのだろうか。
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