未来への空
「あれ?左苗姉さん?」
瓜二つの顔をした双子が私の肩をたたいた。
彼の双子の妹。千春と千早。
「千春ちゃんは四年ぶりだよね。」
無口な千春は千早の手を握って下を向いた。
五年経っても何も変わらない。
「私は、留学してて1回忌に行けなかったからね。」
千早がにっこり微笑んだ。
「おっ!もうそろって来てるし。」
スツー姿で現れたのは私の兄翔平。
千早と翔平の薬指には指輪が光っている。
「結婚おめでとうね。」