カラダだけでも愛して


そしてあたしは一筋の涙を流しソファーで眠った。





「………んーっ?」



あたしが目を覚ましたのは夜中。



「え?今日?んー。しょうがねぇなぁ」



隣ではあたしに背をむけて夜中なのにケータイで喋ってる直矢。



あたしと喋るよりも少し高いテンションで……。


「はぁ!?あー。好きですよ」



ズキッ………あたしの胸に表しようのない痛みがはしった。



きっと直矢の彼女さんだろうな……。



見たりしたことはないけど、好きとか普通言わないよね?



たぶん今日の午後とかにデートなのかな?



じゃああたしはもう必要ない………。



さっと起き上がり服を着た。



「あぁ。そう……ってえ?!ごめん!じゃっあとで!」



直矢は急いで電話を切るとあたしに寄ってきた。
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