カラダだけでも愛して
スーッと息を吸い込み………
「起きろ〜!!!!」
あたしが叫ぶと奈々香はガバッと起き上がった。
「ちっ……。おまえはあたしをわざわざ起こすことしか脳がないのか。」
奈々香はきついことを言ってるけど目はとろんとしてる。
寝ぼけてる……
「あんたね!乙女の祭日と言ったら買い物に決まってんでしょ!?」
あたしが言うと奈々香は目を細めて言った。
「おまえと一緒にするな。雛は人の迷惑というものを考えろアホが。」
さすがに寝起きは冷たさ倍増だな……。
あたしは奈々香をベットから引っ張り出した。