カラダだけでも愛して


奈々香はまた舌打ちをしてあたしを見た。



「あたしが使えと言っている。おまえは泊まりにきてるんだ。言うことぐらいきけ。」



奈々香は冷たい目で言った。



でも…これって優しさだよね。



あたしに、自分が寝れなくてでもベッドを貸してくれようとしてくれてるんでしょ?



「ありがと……」



あたしは小さくお礼を言った。



「はぁ〜。本当世話のやけるヤツだ。」



奈々香はめんどくさそうな顔をした。



てか、人間恐怖症的なおまえに言われたくないよ。



「まぁ、いい。風呂でも入ってこい。」



そういって奈々香はクローゼットからスウェットを投げた。



可愛らしいピンクのスウェット。



奈々香の似合いそうな服。


「なんだ?それが嫌なら他もあるが?」



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