カラダだけでも愛して
4:別−wakare−
ジリリリリ、ジリリリリ!
目覚まし時計がなった。
もともと部屋にあったものだと思う。
「うー……ん。」
手元にある目覚まし時計をとめる。
今、何時だろ……?
「………5時かぁ」
あたしは起き上がって服に着替える。
奈々香には迷惑をかけたくない。
あたしは朝早くから奈々香の家を出た。
メモは一応、置いといたから大丈夫だろう。
でも……これからどうしよう。
あたしは、手の平に息を吹きかけながら歩いた。
何十分もかけて空っぽの家に帰った。
ガチャ……
「ただいま……」
……あたしが帰ってきても広がるのは無音の世界。