カラダだけでも愛して
あたしはとりあえず自分の部屋へ。
お金ないや………。
でも、高校生がバイトしたって高い給料が貰えるわけじゃない。
………どうしよう。
そんな事を考えていたら、バックの中でケータイの震える音が。
あたしはケータイを取り出して、受信BOXを開いた。
「直………矢。」
相手は直矢。
“今日来れる?”という短い、いつものメール。
あたしの答えは決まってる。
………はずだったけど
“ごめんなさい”
それだけ打って送信した。
直矢………。本当にごめんね。
でもそうでもしないと、あたし生きていけないから。
あたしは時計を確認し、バイトを探しに出た。