カラダだけでも愛して


昨日はあんなに嬉しい気持ちでいっぱいだったのに………



大好きなのに………



でも直矢には彼女がいる。



もう………本当に終わりだ。



いっきに涙が流れ出てきた。



ラブホテル街を駆け抜けながら涙をぬぐった。



でも涙はとまることを知らなかった。



何度ぬぐってもあたしの瞳から涙が枯れることはなかった。



本当に、本当に心から好きだった。



初めてあったあの日から……大好きだった。



これからも変わらないと思う。



でもあなたにとって、あたしは遊びでしかないのなら………



………あたしは、あなたの前から消えるよ。



< 66 / 89 >

この作品をシェア

pagetop