カラダだけでも愛して


そしてカラダの繋がりをもってもうだいぶたった。



直矢の家に来る理由は1つだけ。



そう。カラダを繋ぐことだけ。



また今日も直矢の部屋でカラダを繋ぐ。



「雛……」



直矢が熱っぽい声であたしの名前を呼ぶ。



唇同士が触れ合う。



あたしの頭は直矢に固定されていてはなせない。


だけど角度は何度も直矢によって変えられる。



静かな部屋にあたしと直矢の熱っぽい吐息と、「ちゅっ」という音だけが響く。



キスに夢中になっているとあたしはソファーに押し倒された。



そして唇ははなれ上から直矢があたしを見つめた。



そして片手でメガネをはずすともう一度唇を重ねた。



今度は深く舌を絡めてキスをした。
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