カラダだけでも愛して


クチュクチュといやらしい音が部屋に響く。



直矢の手が服の中に入り、あたしのホックをはずした。



そして服がめくられ、あたしの胸がさらけだされる。



直矢の熱い唇があたしのカラダを刺激する。



そしてあたしの内部に直矢が触れた。



「あっ!………ぁ直…矢ぁ…」



あたしの甘い声が出る。


でも直矢は



「雛………」



あたしの名前しか呼んでくれない。



好きなんて言われたこともない。



一度だけでも囁いてくれたらそれ以上に嬉しいことはない。



でもあなたはあたしとヤルためだけに部屋に呼ぶ。



わかってることだけど直矢の動きに感じるたびむなしくなる。
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