たくさんの初めて。~初恋~
プロローグ
私は立花桃香。


中学3年生。


男子には全く興味がない。


なのに、この1週間ひどいめにあっていた。


「前からずっと好きでした!
 付き合って下さい!」


「・・・・・・はぁ?」
 

3年生になってこの1週間、男子に呼び出されてばっかり。

もう20人ぐらいに告られた。


もちろん私は全員に断った。

でも、そろそろ面倒になってきた・・・


「桃香人気だねー!」


親友の佐藤美咲は私が男子に興味ないのを知ってて、
こんなことを言う。


「もう人事だと思って!」

「まあまあ。でもあたしがそんなに人気だったらうれしいのにねー。
 ほんと桃香は変わってるよ・・・」


男子に人気なのがうれしいなんでありえない・・・。


こんなの面倒なだけだ。


「どうせ、面倒だとか思ってるんでしょ。ほんと性格変わってないんだから・・・」

「はぁ・・・めんどい・・。だいたいなんで私!?」

「そりゃあ、ちっちゃくてかわいいしそれにもって勉強できるし、
 音楽できるし、運動できるしねぇー。ま、いわゆる男子の憧れみたいな?」

「何それ・・・キモイんだけど。
 てか、どんにかなんないのかな?」

「う~ん・・・やっぱり彼氏ができれば諦めるんじゃない?
 だから次に告られたら、付き合ってみたりすれば?」

「付き合う。か・・・」


確かにそうすれば、もう面倒にならないかも。


私はとりあえず、美咲の話に乗ってみることにした。



そして・・・・・・

「俺と付き合ってくれませんか?」

「・・・いいよ」

私は始めてOKした。


相手の名前は鈴木涼太。

まさに、美少年って感じだった。

そして、今日からあたしの彼氏になった。

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