微かにピンク色
泣いて泣いて……泣き疲れたあと、ワタシはそのまま眠ってしまってたようだ。


気付いたら、朝になっていた。

制服のまま眠ってしまってたせいで、しわくちゃになっていたけど、もうこの制服は着る必要がなくなった。


部屋着に着替えて、顔を洗いに行こうと、部屋を出るときに、再び全身鏡に目がいった。


「…ひどい……顔だね。」


泣き過ぎたせいや、寝過ぎたせいなどで、目は腫れ、普段から丸い顔が浮腫んでさらに丸くなっていた。


そんな顔をした鏡の中のワタシに向かって……



「さよなら。」


まっすぐに見つめ、そう言った。



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